桜前線2025:全国の開花予想日を公開桜の名所で5Gが速いのはどこ?
2025年の桜シーズン到来!全国の開花予想日や、気候変動による影響を解説。さらに、有名桜スポットの5G速度も調査しました。
桜の開花シーズンは、人々に心待ちにされているシーズンの1つです。
そのため、Holaflyの調査チームは、1953年から2024年までの日本全国の平均開花日を分析し、早咲き地域や時期の移り変わりなど、日本の主な桜が咲く地域の開花予想日を調べました。
また、気候変動が日本や海外の桜の開花日にどのように影響しているかも調査。最適な方法で旅行を計画して楽しむために、ぜひ参考にしてください。
さらに、SNSを利用して、写真や動画をリアルタイムで共有するのが好きな方のために、桜の名所の5G 通信速度の最速スポットを調査しました。訪問時はより早い通信を活用できるでしょう。
【調査の概要】
- 東京と福岡では3月22日が開花予想日。例年より数日早まる見込み。
- 2010年は、地域ごとの開花時期に最大の差が見られた。高知では3月10日に最も早い開花が記録された一方、室蘭では5月14日と65日もの差があった。この年は寒波の影響で、日本の中央部では早咲きだったものの、北日本では開花が遅れる傾向が見られた。
- 5G速度が最も速かったのは仙台の西公園で、 アップロード速度は57.6Mbpsを記録。2位は福岡の西公園で、写真や動画をスムーズにアップロードできる環境が整っている。
- 北海道神宮、名古屋城、新潟・鳥屋野潟公園、広島・宮島では、通信速度は4G並みで、やや遅めの傾向。

2025年の桜の開花予想。東京と福岡では3/22に咲く予想

早速、2025年の桜の開花予想日を見ていきましょう。札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の8地域を主な桜の名所とともに表にしました。

データ提供:さくら開花予想2025*2月13日発表|提供:株式会社ウェザーマップ
2025年の桜は、関東から西では平年並みまたはやや遅め、北日本では少し早くなりそうです。
8地域のなかで一番早いのは東京と福岡で、開花日は3月22日となり、例年より数日早まる予想です。例年、桜の開花は九州地方(西日本)から始まり、徐々に北上します。
しかし、近年は温暖化や都市化、標本木の樹齢などの影響で東京での開花が早まっているとされています。
実際に2020年は東京がトップで開花、過去5年間で見ても毎年5番目以内に入っており、東京は開花の早い地域になってきているのです。
北日本は1月後半から暖かい日が多かったことと、2月〜4月の平均気温が高い見込みであることから平年より早い開花が予想されています。
とくに札幌は平年より1週間ほど早い4/25の見込みです。
なぜ沖縄は開花予想マップに入っていないことが多いのか
沖縄では本州で見られるソメイヨシノが咲きません。
開花予想マップはソメイヨシノのものであるため、沖縄はマップに入っていないことが多いのです。
沖縄でソメイヨシノが咲かないのは、沖縄の気候が桜の休眠打破に適していないためです。
ソメイヨシノは冬の寒さを経験することで春に開花しますが、沖縄は冬でも暖かいため、開花の条件が整いません。
そのため、沖縄にソメイヨシノを植えることはあまりなく、その生息数も少ないとされています。
代わりに、沖縄ではカンヒザクラが主流で、1月から2月にかけて鮮やかなピンク色の花を咲かせます。
今年はすでに那覇市で1/5に開花しています。
桜の名所で5Gの速度が速いのはどこ?
桜の名所で撮影した写真や動画をSNSにアップロードする際、5Gの通信速度が速いかどうかも気になるポイントのひとつです。
上述した8地域の桜の名所でのドコモ5Gの周辺地区平均スピードをランキングにしました。

西公園(仙台)が最も高速で、アップロード速度57.6Mbpsを記録しています。
西公園(福岡)も2位にランクインしており、動画や写真を短時間でアップロードするのに非常に適した環境です。
3位の大阪城と4位の上野恩賜公園はそれぞれ20Mbpsを超えており快適に使えるでしょう。
一方、北海道神宮、名古屋城、鳥屋野潟公園、宮島の速度は他のスポットと比べると低く、4Gの通信速度とあまり差がありません。
都市部や観光地では5Gの普及が進んでいますが、地域差があるため、高速な通信環境を求める方はチェックしておくと良いでしょう。
また、高速通信は旅行にも役立ちます。例えば、以下のようなメリットが挙げられます。
- 高速でオンラインマップを利用して迷わず移動できる
- 時刻表の検索など移動に必要な情報を素早く検索できる
- 各スポットの混雑状況をリアルタイムで確認し、快適に観光を楽しめる
高速通信は旅行中の移動や観光をより便利にし、迅速な情報収集にも役立ちます。
8つの地域で開花が最も早かった/遅かった年は?
札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の各地域で1953年〜2024年の間に開花が最も早かった/遅かった年を調査しました。(観測地点別)

このデータを見ると、近年は開花が早まる傾向にあることがわかります。特に2023年は多くの地域で最も早い開花が記録されており、地球温暖化の影響が強く表れている可能性があります。
一方で、最も遅い開花年は1984年が多く、当時の気候条件が桜の開花に反映されていると考えられるでしょう。
全国で平均開花日が最も早い/遅い地域は?
1953年〜2024年の全国の平均開花日を調査しました。(観測地点別)
【早い地域】
地域 | 日付 | |
---|---|---|
1 | 福岡、熊本、長崎 | 3/22 |
4 | 宮崎 | 3/23 |
5 | 静岡、東京、名古屋、和歌山、佐賀、大分 | 3/24 |
福岡は今年のみでなく、過去平均をみても開花日が早いことがわかります。
また、3/22〜3/23に咲くのはすべて九州地方です。
【遅い地域】
地域 | 日付 | |
---|---|---|
1 | 室蘭 | 5/4 |
2 | 札幌 | 5/1 |
3 | 函館 | 4/28 |
4 | 青森 | 4/22 |
5 | 盛岡 | 4/18 |
寒い地域ほど開花日が遅くなります。室蘭や札幌では、5月になってから開花するのが平年並みです。
上記した2つの表のように、桜前線は南の暖かい地域から北上し、寒い地域へと進むことがわかります。これは、桜の特性を表しているともいえるでしょう。
開花時期のばらつきが最も大きかった/小さかった年は?
過去25年間で、開花時期のばらつき(その年の最も早い開花日と最も遅い開花日との差)が大きかった年と、小さかった年を調査しました。
順位 | 年 | 最早開花日(地域) | 最遅開花日(地域) | 開花日の差 |
---|---|---|---|---|
1 | 2010 | 3/10(高知) | 5/14(室蘭) | 65日 |
2 | 2013 | 3/13(福岡、宮崎) | 5/16(室蘭) | 64日 |
3 | 2006 | 3/15(高知) | 5/12(室蘭) | 58日 |
開花時期の差が最も大きかった年は2010年でした。
高知では3/10に咲き、室蘭では5/14に咲いています。
その差は65日あり、この年は関東地方では例年より早めの開花でしたが、北日本では寒波の影響で開花が遅れ、開花日の差が出たとされます。
【小さかった年】
順位 | 年 | 最早開花日(地域) | 最遅開花日(地域) | 開花日の差 |
---|---|---|---|---|
1 | 2008 | 3/22(東京、静岡、熊本など) | 4/25(室蘭) | 34日 |
1 | 2024 | 3/23(高知) | 4/26(室蘭) | 34日 |
3 | 2016 | 3/19(名古屋、福岡) | 4/25(室蘭) | 37日 |
2008年と2024年の差が一番小さく、34日でした。
差が大きい年と比べると日数はおよそ2分の1ほどです。室蘭での差が5/12〜5/16と4/25〜4/26と20日以上あり、室蘭の開花日が大きく影響しているでしょう。
近年では開花時期の差(日数)も短くなっており、桜前線の速度が上がっていることもわかりました。
以下の表をご覧ください。

気候変動により桜の開花時期が早まっている?
気象庁のデータによると10年あたり1.2日の割合で、桜の開花日は早まっています。
原因のひとつとしては地球温暖化の影響で気温が上昇し、桜の成長が進みやすいことが考えられています。
とくに、都市部では都市化(ヒートアイランド現象)の影響もあり、地方よりも開花が早まりやすい傾向にあります。東京での開花日はこの30年間で、約5日進みました。
また、桜が咲くためには冬場に一定の寒さが必要なので温暖化がさらに進むと、日本の暖かい地域では将来的に桜が咲かなくなる可能性もあるでしょう。
他の国でも桜の開花が早まっている例があります。
・アメリカ:ワシントンD.C.
20年前の5年平均(2004〜2008年)と直近の5年平均を比べると、開花日が9日ほど早まっています。
・韓国:ソウル
2021年に観測史上最速の開花日(3/24)を記録しました。そして2023年に2番目
(3/25)、2024年に5番目(4/1)と、最近の4年でトップ5に3回もランクインしています。
このように世界的に見ても、桜の開花が早くなっているのは明らかです。
桜の名所に訪れる前に
2025年の桜の開花予想日は東京と福岡で3/22、札幌では4/25となっています。関東や西日本では平年並みまたはやや遅め、北日本では少し早くなりそうです。
桜は開花後に暖かい日が続いたり強い雨と風の影響を受けたりすると、花が散るのが早くなってしまいます。北海道を除き、開花してから満開になるまで1週間ほどの地域が多いです。訪問前には気温や天気予報をチェックしながらお花見の計画を立てましょう。
主要な桜の名所では、5G の通信速度に大きな違いがあります。写真をアップロードするためにスムーズな通信環境が必要な場合は、上記の表を参照して5G 通信速度を確認するか、携帯電話会社(キャリア)HPで詳細を確認してください。
旅行中に高速で安定した接続があれば、便利です。たとえば、交通時刻表や観光情報をすぐに確認したり、SNSをチェックしたりもできます。
桜が好きで、アメリカ、韓国、その他の地域でも桜を楽しみたい方は、出発前に旅行用eSIMに申し込んでおきましょう。
eSIMがあれば、どこにいても無制限の国際データに素早く接続でき、スムーズに桜の写真を撮影して共有できます。
【データ分析方法】
- 日本の桜の開花時期の正確な予測を得るために、1953 年から 2024 年までの国内のさまざまな地域の平均開花日に関する履歴データを収集。
- 上記データを分析して、開花スケジュールのパターンと変化を特定。
- 5G レポートと速度テストに基づき、桜の名所エリアでの 5G 接続速度の比較分析を実施。