トリック・オア・トリートだけじゃない!ハロウィンの時期に行われる世界の伝統行事11選
頭蓋骨の飾りやカブのランタン。ハロウィンの時期に行われる、世界の伝統行事11選。
ハロウィンといえば、仮装をしたり、ホラー映画を見たり、お菓子を楽しんだりする日を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
世界に目を向けると、この季節の過ごし方はさまざま。頭蓋骨を飾る町もあれば、カブのランタンが夜道を照らす町もあります。
ケルト文化に由来するハロウィンや、定番のトリック・オア・トリートから少し視野を広げて、南米・ヨーロッパ・アジアの11の伝統行事を見ていきましょう。
| 国 | 伝統行事・風習 | 開催時期(2026年) |
|---|---|---|
| ブラジル | サシの日 | 10月31日 |
| ペルー | クリオージャ音楽の日 | 10月31日 |
| ポルトガル | パオン・ポル・デウス | 11月1日 |
| フィリピン | パンガンガルルワ/ウンダス | 10月31日夜/11月1〜2日 |
| リトアニア | ヴェーリネース | 11月1〜2日 |
| エクアドル | コラーダ・モラーダとグアグア・デ・パン | 11月2日 |
| インド | ブート・チャトゥルダシー | 11月7日 |
| ボリビア | ニャティタスの日 | 11月8日 |
| エストニア | マルディパエヴ | 11月10日 |
| スイス | レーベチルビ | 11月14日 |
| カンボジア | プチュン・バン | 主な行事は10月10〜12日(終了) |
1. ブラジル:サシの日(Dia do Saci)
ブラジルには、ハロウィンと同じ10月31日に、自国の民話を楽しむ「サシの日(Dia do Saci)」があります。
2003年、ブラジルの国会議員が、海外から入ってきた祝祭に代わってブラジルの民話を祝おうと提案したのが始まりです。翌年には、サンパウロ州で正式な記念日になりました。
名前の由来は、民話に登場する「サシ・ペレレ(Saci-Pererê)」。一本足で赤い魔法の帽子をかぶり、パイプをくゆらせるキャラクターです。物を隠したり、塩と砂糖をすり替えたり、馬のたてがみに結び目を作ったりする、いたずら好きとして知られています。
当日は、学校や図書館、文化センターなどでサシ・ペレレの物語の読み聞かせが行われます。町によっては、ブラジルの民話をテーマにしたパレードやコンサート、演劇を楽しめることもあります。
2. ペルー:クリオージャ音楽の日(Día de la Canción Criolla)
ペルーの10月31日は、ハロウィンの「魔女の夜(Noche de Brujas)」であると同時に、「クリオージャ音楽の日(Día de la Canción Criolla)」でもあります。沿岸部に伝わるクリオージャ音楽を称えるため、1944年に制定された記念日です。
地元の人々は、近所のペーニャ(音楽酒場)やコミュニティホールに集まり、生演奏やダンス、食事を楽しみます。一方、子どもたちが参加するのは、ショッピングモールや学校の仮装パーティー。同じ日でも、さまざまな過ごし方が見られます。
翌11月1日の諸聖人の日(Todos los Santos)には、アンデス地方の家庭で、赤ちゃんをかたどったパン「タンタワワ」を焼きます。死後の命や先祖とのつながりを象徴するパンで、家族同士で交換したり、儀式の供え物にしたりする習わしがあります。
音楽のお祝いから、家族で受け継ぐ伝統まで。この時期の文化に触れたいなら、ペルーでの滞在日数には少し余裕を持たせておきたいですね。
3. ポルトガル:パオン・ポル・デウス(Pão-por-Deus)

ポルトガルの「パオン・ポル・デウス(Pão-por-Deus:神のパン)」は、トリック・オア・トリートによく似た風習です。ただし、その歴史はトリック・オア・トリートより数百年も古いとされています。
11月1日、子どもたちは「パオン・ポル・デウス」と声をかけ、伝統的な詩を唱えながら近所の家々を回ります。そこで受け取るのは、パンやお菓子、ナッツ、ザクロなど。家々を訪ねて食べ物をもらう姿には、どこか親しみを感じるかもしれません。
この風習は、故人に特定の食べ物を供えていた古代の習わしと関連があるとされています。
また、1755年11月1日のリスボン大地震の翌年、すべてを失った被災者が家々を回り、「神のパン」を求めた出来事に結びつける説もあります。
4. フィリピン:パンガンガルルワとウンダス
フィリピンには、10月31日の夜に行われてきた「パンガンガルルワ(Pangangaluluwa)」という風習があります。
煉獄(れんごく)をさまよう魂に扮した人々が、歌いながら家々を訪れ、祈りや食べ物を求めるものです。伝統的に受け取るのは、「カカニン」と呼ばれるもち米の菓子でした。
長年のうちにアメリカ式のトリック・オア・トリートへと徐々に形を変えてきた一方、昔ながらの風習を復活させようとする地域もあります。ケソン州サリアヤでは、2005年に地元の文化評議会が地域の催しとして再興しました。
もう一つの伝統が、諸聖人の日(11月1日)と死者の日(11月2日)を合わせた「ウンダス(Undas)」です。家族で墓地に集まって夜を明かし、キャンドルを灯して食事を分け合いながら、故人を偲びます。
なかでもマニラ北部墓地は、多くの人が集まる場所として知られています。訪れるなら、交通渋滞や混雑を見込んで、移動時間に余裕を持たせておきましょう。
通信回線も混雑しやすいため、フィリピンで使うSIMカードの手配とあわせて、地図を事前にダウンロードしておくと安心です。
5. リトアニア:墓地が光に包まれる「ヴェーリネース(Vėlinės)」
リトアニアでは、11月1日・2日の夜、家族が墓地を訪れて故人を偲びます。「ヴェーリネース(Vėlinės)」の時期には、それぞれの家族が墓前にキャンドルを供え、夜の墓地が無数の灯りに包まれます。
首都ヴィリニュスのラソス墓地やアンタカルニス墓地も、そんな光景に出会える場所。揺らめく灯りから、故人を大切に思う人々の気持ちが伝わってくるようです。
訪れる際はキャンドルを持参し、静かに歩きましょう。故人を偲ぶ人々が穏やかに過ごせるよう、参拝者の撮影は控えてください。
6. エクアドル:コラーダ・モラーダとグアグア・デ・パン

エクアドルには、食を通じて故人を偲ぶ伝統があります。
11月2日の死者の日(Día de los Difuntos)に家族で分け合うのが、「コラーダ・モラーダ(Colada morada)」。紫トウモロコシにフルーツやベリー、体を温めるスパイスを加えて煮込んだ飲み物です。
一緒に食べるのは、赤ちゃんをかたどった甘いパン「グアグア・デ・パン(Guaguas de pan)」。色鮮やかなアイシングで飾られ、中にジャムやチーズが入っていることもあります。
10月下旬になると、首都キトのパン屋にこのパンが並び始めます。この時期に訪れるなら、店先にも目を向けてみてください。
7. インド:ブート・チャトゥルダシー(Bhoot Chaturdashi)
2026年11月7日、西ベンガル地方では、祖先を供養し、悪霊を遠ざける「ブート・チャトゥルダシー(Bhoot Chaturdashi)」が行われます。
先祖の魂が家に帰れるよう、14個の明かり「チョッド・プロディープ」を灯すのが習わしです。また、病気や負のエネルギーから身を守るため、14種類の葉物野菜「チョッド・シャーク」を食べる風習もあります。
この伝統に触れられる街の一つがコルカタです。翌日にはカリ・プジャとディワリが行われ、街が祝祭の明かりに包まれます。
8. ボリビア:頭蓋骨を飾る「ニャティタスの日(Día de las Ñatitas)」
ボリビアでは、11月1〜2日のトドス・サントスから追悼の季節が始まります。家族で自宅に特別な祭壇を設け、故人のお墓を訪れる時期です。
続く11月8日は、「ニャティタスの日(Día de las Ñatitas)」。ラパスの住民たちは、人間の頭蓋骨「ニャティタス」を花や帽子、サングラスなどで飾り付け、中央墓地へ運びます。そこでコカの葉やキャンドル、祈りを捧げます。
多くの人々は、ニャティタスが家を守り、幸運をもたらしてくれると信じています。初めて見ると驚くかもしれませんが、地元の人にとっては、個人的な信仰に深く関わる大切な儀式です。
見学する際はその思いを尊重し、写真を撮る前に必ず許可を取りましょう。
ラパスは標高約3,600mに位置する街でもあります。到着後はすぐに歩き回らず、体を高所に慣らす時間も取っておきたいところです。
9. エストニア:マルディパエヴ(Mardipäev)
エストニアの「マルディパエヴ(Mardipäev)」は、収穫期の終わりを告げる民俗行事です。家々を訪ねてお菓子などをもらう姿は、トリック・オア・トリートにも似ています。
11月10日には、暗い色のぼろぼろの服で仮装した「マルディサンディ(Mardisandid)」のグループが家々を回ります。民謡を歌ったり、なぞなぞを出したりしながら、幸運を祈る祝福と引き換えにお菓子などを受け取ります。
対照的なのが、11月25日の「カドリパエヴ(Kadripäev)」です。昔の民俗暦で冬の始まりを告げるこの行事では、明るい色の服を着たグループが家々を訪れ、飼われている動物や家畜に祝福を授けます。
同じ月に行われる二つの風習でも、装いには違いがあるのですね。
10. スイス:リヒタースヴィールの「レーベチルビ(Räbechilbi)」

スイスの湖畔の町リヒタースヴィールでは、秋のランタン作りにカボチャではなくカブを使います。
カボチャがハロウィンの定番の飾りになるずっと前、中をくり抜いた根菜類は、日が短い季節を照らす実用的なランタンとして使われていました。
その伝統が受け継がれているのが、毎年開かれる「レーベチルビ(Räbechilbi)」です。およそ30トンものカブがランタンへと姿を変え、夜のパレードで町の通りを照らします。行事の歴史は、少なくとも1860年代までさかのぼります。
2026年は11月14日に開催され、パレードは午後6時に始まります。今年は2か所から出発するため、訪れる前に主催者の会場案内で見学場所を確認しておくとよいでしょう。
チューリッヒからはSバーン(近郊電車)の直通列車で日帰りできます。秋のスイス観光に、カブの灯りを楽しむ夜を加えてみてはいかがでしょうか。
11. カンボジア:飢えた霊を供養する「プチュン・バン(Pchum Ben)」
カンボジアの「プチュン・バン(Pchum Ben)」は、15日間にわたって故人を供養する伝統行事です。この時期は冥界の門が開き、さまよう霊が食べ物や祝福を求めて戻ってくると信じられています。
人々は仏教寺院を訪れ、僧侶に食事を布施します。また、供養してくれる親族がこの世にいない霊のために、「バイ・ベン」と呼ばれる小さな米の団子をまいて供養します。
2026年の主な行事は10月10〜12日に終了しています。現地でこの伝統に触れてみたい方は、2027年の開催時期を確認して、次の旅の候補にしてみてください。
2026年、これから体験できる伝統行事は?
気になる行事は見つかりましたか。2026年は、これから訪れられる場所もあります。
- 10月31日: ブラジルのサシの日、ペルーのクリオージャ音楽の日。
- 11月1〜8日: ポルトガル、フィリピン、リトアニア、エクアドル、インド、ボリビアの行事が集中する時期。
- 11月中旬: エストニアのマルディパエヴ、スイスのレーベチルビ。
複数の行事を体験したいなら、南米を巡る旅も選択肢の一つです。移動を綿密に計画すれば、飛行機で3カ国を巡り、1週間余りでそれぞれの伝統に触れる旅も考えられます。
- ペルー: 10月31日のクリオージャ音楽の日と、11月1日の諸聖人の日を体験。
- エクアドルのキト: 11月2日の死者の日にコラーダ・モラーダを味わう。
- ボリビアのラパス: 11月8日のニャティタスの日で旅を締めくくる。
国をまたいで移動するなら、旅行用eSIMや南米向けのSIMカードなど、周遊中に使える通信手段も用意しておくと便利です。
墓地や供養の場では、故人を偲ぶ人々の時間を大切にしたいですね。控えめな服装で静かに過ごし、写真を撮る前には許可を取りましょう。
また、墓地で夜を明かすときや、小さな町のパレードを訪れるときは、Wi-Fiが見つからないこともあります。道順や帰りの交通手段を調べられるよう、出発前に通信の準備も済ませておくと安心です。
伝統行事を巡る旅に、HolaflyのeSIM
初めて訪れる町で会場への道順を調べたり、夜のパレードを楽しんだ後に帰りの交通手段を確認したり。そんな場面で、Wi-Fiを探さずにインターネットを使えると心強いものです。
Holaflyの旅行用eSIMは、出発前にインストールと必要な設定を済ませておけば、到着後に対応する現地回線へ接続できます。データ無制限で使えるので、旅先での調べ物もデータ残量を気にせず楽しめます。困ったときには、24時間年中無休のカスタマーサポートに相談できるのも安心できるポイントです。
なお、5Gへの接続可否や通信速度は、渡航先・端末・現地回線の状況によって異なります。
複数の国を訪れる方には、月額サービスのHolafly Plansという選択肢も。160以上の目的地に対応しており、対象エリア内なら、国境を越えるたびに新しいSIMを用意する手間がありません。
帰国便が遅れ、旅行用eSIMの利用期間が終わってしまったときには、バックアップ通信のAlways Onも役立ちます。対象のeSIMを削除せずに残しておくと、150以上の対応エリアで、30日ごとに1GBを追加料金なしで利用できます。地図を確認したり、家族にメッセージを送ったりと、必要な連絡に使える特典です。
旅行用eSIMでは2026年2月16日以降の購入分が対象で、利用時にはeSIM回線とデータローミングをオンにする必要があります。特典の有効期間は12か月で、未使用データの繰り越しやテザリングには対応していません。Holafly Plansでは、契約の利用期間が終了した後に有効になります。
渡航先が対象に含まれるかどうかなど、詳しくはAlways Onの利用条件をご確認ください。
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