台湾の治安は今どう?外務省情報とエリア別の注意点
台湾は比較的治安が良いですが、スリや置き引きには注意が必要です
台湾は外務省の危険情報が出されていない、比較的治安の良い渡航先です。ただしスリや置き引きといった軽犯罪はゼロではなく、日本人旅行者の被害も報告されています。
初めての台湾旅行で不安を感じている方も、注意すべきエリアと基本的な防犯対策さえ押さえておけば心配はいりません。
この記事では外務省の最新情報をもとに、エリア別の注意点から緊急時の連絡先までをまとめました。
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外務省情報から見る台湾の治安
外務省は台湾に対して、危険情報・感染症危険情報のいずれも出していません。特別な警戒レベルの指定もなく、世界的に見ても安全な部類です。
世界の平和度を示すGlobal Peace Index(GPI)2026では、台湾は163カ国・地域中42位、スコアは1.751でした。日本は10位です。
| 国 | 順位 |
|---|---|
| 日本 | 10位 |
| 台湾 | 42位 |
ただし、GPIは犯罪率だけを比較するランキングではありません。
「社会の安全・治安」に加え、「国内外の紛争」「軍事化」の3分野を23の指標から評価するものです。
そのため、GPIの順位だけで「台湾は日本より治安が悪い」と判断するのではなく、渡航時は犯罪傾向や最新の安全情報もあわせて確認することが大切です。
台湾の治安は日本と比べてどう?
日本台湾交流協会が公表した2026年第1四半期の安全情報によると、台湾の刑法犯認知件数は13万642件で、前年同期比1.1%減少しました。詐欺は13.0%減、窃盗は6.6%減となっており、全体として前年同期より改善しています。
ただし、詐欺や窃盗は依然として多く、日本人旅行者がスリの被害に遭うケースも確認されています。 夜市や人気観光地など人が集まる場所では、バッグを身体の前で持つなど、貴重品の管理を徹底しましょう。
台湾で治安が悪い・良いエリア
台湾では特定のエリアを一律に「危険」「安全」と分けるより、人混みや夜間など、犯罪が起こりやすい状況を意識することが重要です。
日本台湾交流協会によると、日本人を含む旅行者の窃盗・スリ被害は、人気観光地や夜市、駅などでも確認されています。
旅行前に押さえておきたい場所は次の通りです。
| エリア | 評価 | 注意点 |
|---|---|---|
| 万華・龍山寺周辺 | 注意 | 夜間は人通りが減り、酔客も多い |
| 台北駅・西門町 | 注意 | 人混みが激しくスリが発生しやすい |
| 台中・高雄の一部 | 注意 | 繁華街の夜間は避けたい |
| 信義区 | 良好 | 商業施設が多く夜も明るい |
| 九份 | 良好 | 混雑時のスリにのみ注意 |
| 台南 | 良好 | 落ち着いた雰囲気で歩きやすい |
これらは「観光してはいけない危険エリア」という意味ではありません。実際に多くの旅行者が訪れる観光スポットですが、人が集まる場所ほど貴重品を狙われやすいため、基本的な防犯対策を意識しましょう。
台湾の治安トラブル|気をつけたい犯罪と対策
日本人旅行者の被害で最も多いのは、スリと置き引きです。ここでは代表的な3つのトラブルと、それぞれの対策を紹介します。
スリ・置き引き
被害が集中しているのは、人が密集する夜市と人気の観光地です。外務省によると、士林夜市や饒河夜市などの夜市のほか、九份・龍山寺・永康街も被害が報告されています。
報告されている被害は次のとおり。
・バッグから財布を抜き取られ、クレジットカードを不正利用される
・食事や買い物中、荷物から目を離した隙に置き引きにあう
・泥酔して路上で寝込んでいる間に所持品を盗まれる
・駐車中の車の窓ガラスを割られ、車内の貴重品を盗まれる
スリ対策の基本は、バッグを身体の前で抱えて取り出し口を視界に入れておくことです。特にリュックは背中側が死角になるため、混雑した場所では前に回すだけで被害を防げます。
現金を多く持ち歩かない対策として、悠遊カード(プリペイド式カード)の利用もひとつの手です。交通機関だけでなくコンビニでも使え、財布を出す機会を減らせます。使い方は悠遊カードガイドにて詳しく解説しています。
タクシーのぼったくり・詐欺
台湾のタクシーは基本的にメーター制です。しかし、違法タクシーによる法外な請求のほか、車内を汚したとして不当な清掃料金を求められるなどの事例が報告されています。
タクシー乗車前と乗車後は、次のポイントを押さえておきましょう。
・車体が汚れている、傷や事故跡が目立つ車は避ける
・窓に不透明なフィルムを貼った車は避ける
・遠回りされても口論せず、料金を払って乗り換える
・紙幣の交換は応じない(偽札の可能性)
・降りる時はレシートを受け取り、車両ナンバーを控える
降りるときは、タクシーの脇をすり抜けてくるバイクにも注意が必要です。ドアを開ける前に後方を確認する習慣をつけておくのがおすすめです。
支払いのトラブルを避けたいなら、大手の社名が入った車両を選ぶか、配車アプリを使うのが確実。支払い方法や配車アプリについては「台湾旅行に役立つタクシー利用ガイド」も参考にしてみてください。
交通事故・移動時の注意点
実は旅行者にとって、犯罪よりも身近なリスクが交通事故です。2024年の交通事故発生件数は台湾が約39万件で、日本の約29万件を上回っています。
台湾の人口は日本の約5分の1なので、事故に遭う確率は日本よりかなり高い計算になります。
歩行者として気をつけたいのは次の点です。
・台湾は右側通行で、車は逆方向から来る
・信号待ちは車道から少し離れて立つ
・青信号でも左折、右折車を目視で確認する
・路地から車やバイクが飛び出してくることがある
・歩道にバイクが駐車、走行していることもある
なお、MRT(地下鉄)車内での飲食は法令で禁止されており、ガムや檳榔(ビンロウ)を噛む行為も対象です。違反すると罰金が科されることがあります。
台湾の夜の治安|女性一人旅・子連れの注意点
夜間の一人歩きも、エリアを選べば過度に心配する必要はありません。台湾は街灯や監視カメラが多く、深夜まで営業している店も少なくないためです。
夜間の一人歩きの注意点:
士林夜市や西門町のように人通りが多く明るい場所なら、夜でも比較的安心して歩けます。一方、萬華・龍山寺周辺や人気のない路地は、夜になると雰囲気が変わるため避けるのが賢明です。
女性一人旅の注意点:
声かけやナンパは、無視して距離を取れば大半は問題になりません。しつこい場合は店舗やコンビニに入るのが確実です。施術中にわいせつ被害に遭った事例も報告されているので、マッサージ店を選ぶ際はまず口コミを確認することをおすすめします。
子連れの注意点:
夜市のような混雑した場所では、ベビーカーより抱っこ紐の方が移動しやすい場合があります。子どもとはぐれないよう、手をつなぐか抱きかかえて移動しましょう。
台湾でトラブルに遭ったときの緊急連絡先
台湾で緊急時に連絡すべき窓口は、警察110・消防救急119・外国人向け生活相談ホットライン1990の3つです。まずはこの3つをスマホにメモしておきましょう。
| 連絡先 | 番号 |
|---|---|
| 警察 | 110 |
| 消防・救急 | 119 |
| 外国人向け生活相談ホットライン(日本語対応) | 1990 |
| DV相談 | 113 |
| 詐欺ホットライン | 165 |
道に迷った、旅行の相談をしたいといった緊急性の低い場面では、観光局ホットライン(0800-011-765、日本語対応)も利用できます。
警察に直接相談したい場合は、外国人専用の窓口(外事服務站)もあります。
| 都市 | 番号 |
|---|---|
| 台北市政府警察局 外事服務站 | 02-2556-6007 |
| 台中市政府警察局 外僑服務専線 | 0922-958-110 |
| 高雄市政府警察局 外事服務站 | 07-215-4342 |
パスポートの紛失など領事関連の手続きが必要になったら、日本台湾交流協会台北事務所(02-2713-8000、平日9:00〜17:30)が窓口です。時間外や土日祝日は、緊急電話代行サービスが24時間対応しています。
参考:台湾在留邦人安全の手引き
台湾旅行前にやっておきたい防犯対策
たびレジの登録や個人情報を控えておくなど、基本的な5つの対策を押さえておけば、台湾旅行でのトラブル対応がぐっと楽になります。
・海外旅行保険に加入しておく
・パスポートのコピーとカード会社の連絡先を控えておく
・警察110などの緊急連絡先をスマホにメモしておく
・外務省の「たびレジ」に渡航予定を登録しておく
・現地で使う通信手段を確保しておく
たびレジに登録しておくと、現地の安全情報がメールで届くほか、台湾有事のような緊急事態の際は大使館・交流協会から直接連絡が来ます。無料で数分で登録できるので、出発前にすませておくと安心材料になります。
また、通信手段の確保も防犯対策につながります。地図アプリで現在地を把握できれば、うっかり人通りの少ないエリアに迷い込むことを防げます。
通信手段には、SIMカードを差し替えずに使えるeSIM(イーシム)も便利です。Holaflyの台湾eSIMは出発前にインストールしておけば、台湾到着後にeSIMとデータローミングをオンにすることで利用を開始できます。 滞在日数に合わせてプランを選べ、データ通信は無制限です。
まとめ|治安情報を知って台湾旅行を楽しもう
台湾は治安が良く、食事や街歩きが魅力の渡航先です。夜間の萬華・龍山寺周辺や人混みでのスリ、交通事故のリスクにさえ気をつければ、楽しく過ごせます。
出発前に台湾旅行前に知っておくべき注意点にて、治安以外の持ち物やマナーについても確認しておいてください。
台湾の治安に関するよくある質問
台湾に行くのは危ないですか?
現在、台湾には外務省の危険情報は出ておらず、治安情勢は比較的安定しています。 ただし、観光地でのスリや窃盗、詐欺、交通事故は発生しているため、貴重品の管理や移動時の安全確認は必要です。
台湾は治安がいい国ですか?
台湾は比較的治安が安定しており、日本人も旅行しやすい渡航先です。 一方で「治安が良い=犯罪が起きない」という意味ではなく、日本人旅行者のスリ被害なども確認されています。
台湾で治安に注意したい場所はどこですか?
夜市や駅、人気観光地など、人が多く集まる場所ではスリや置き引きに注意が必要です。 日本台湾交流協会は、龍山寺、西門町、士林夜市、饒河街夜市、九份などで窃盗被害が確認されていると案内しています。
台湾の夜は一人で歩いても大丈夫ですか?
台湾では夜間でも人通りのある観光エリアがありますが、深夜に人気のない路地や知らない場所を一人で歩くことは避けるのが安全です。 明るい大通りを選び、遅い時間帯はタクシーや配車サービスを利用するなど、海外旅行として基本的な安全対策を取りましょう。
台湾は女性一人旅でも安全ですか?
女性一人でも台湾旅行はできますが、夜間の人通りが少ない場所を避ける、知らない人について行かない、貴重品から目を離さないなどの基本的な対策は必要です。緊急時は警察110、救急・消防119を利用できます。



