モロッコの主要都市・観光都市10選|街の特徴とおすすめの過ごし方
歴史散策ならマラケシュやフェズ、青い街並みならシャウエンが旅先の候補です。
モロッコで訪れる都市を選ぶなら、歴史ある街並み、海辺での滞在、山あいの風景など、楽しみたいことを基準にすると候補を絞れます。
スークで買い物を楽しむ旅も、海を眺めながらのんびり過ごす旅も、選ぶ街によって雰囲気が変わります。初めてのモロッコ旅行で、どの街へ行こうか迷っている方にも役立つよう、10都市の特徴と見どころ、朝から夜までの過ごし方をまとめました。
それぞれの街で過ごす時間を思い浮かべながら、心ひかれる旅先を見つけてみてください。
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王朝の都|モロッコの文化を伝える歴史都市
モロッコの王朝の都として知られるのは、マラケシュ、フェズ、メクネス、ラバトの4都市です。ここでは最初の3都市を紹介し、現在の首都ラバトは後半で取り上げます。
壮麗な宮殿や活気ある市場、何世紀にもわたって受け継がれてきた伝統に、それぞれの街の歴史が息づいています。
1.マラケシュ|スークと宮殿が魅力の「赤い街」
マラケシュは、モロッコらしい色彩や香り、音を一度に楽しめる街です。メディナ(旧市街)には迷路のように路地が入り組み、じゅうたんや香辛料、手作りのランプなど、さまざまな品物が並んでいます。
有名なジャマ・エル・フナ広場には、蛇使いや大道芸人、料理を売る屋台が集まります。まるで『千夜一夜物語』の世界に入り込んだような雰囲気を味わえます。
この街での過ごし方の例
- 朝: メディナを見渡せる屋上テラスを選び、朝食を楽しみます。
- 昼: マジョレル庭園やバヒア宮殿を訪れます。マジョレル庭園のチケットはオンライン購入限定です。公式チケットサイトで、希望日時のチケットを事前に購入しておきましょう。
- 午後: スークで買い物をした後、お茶を飲みながらひと休みします。
- 夕方~夜: 屋上バーで夕日を眺めたり、ジャマ・エル・フナ広場の屋台でモロッコ料理を味わったりします。
街のシンボル、クトゥビーヤ・モスク
クトゥビーヤ・モスクのミナレット(礼拝を呼びかける塔)は、高さ77mあります。マラケシュの街を象徴する建物で、外からその姿を眺めるのも観光の楽しみです。
2.フェズ|歴史あるメディナが広がる文化の中心地
フェズは、歴史や文化、伝統工芸に触れられる街です。9世紀に成立した街には、世界遺産に登録されたメディナが広がっています。
細い路地や荷物を運ぶロバ、手仕事の品を扱う小さな店が、中世を思わせる風景をつくっています。モロッコらしいお土産を探すのにも向いています。買いたいものを考えておくなら、モロッコでおすすめのお土産も参考にしてください。
特に有名なのが、タンネリと呼ばれる革なめし・染色場です。何世紀にもわたり、大きな染色槽を使って革を加工してきました。モロッコの伝統的な暮らしやものづくりを知りたい人におすすめの都市です。
この街での過ごし方の例
- 朝: リヤド(中庭のある伝統的な邸宅を利用した宿)で、ムセンメンというモロッコ風パンケーキを味わいます。
- 昼: タンネリを訪れ、色とりどりの染色槽を眺めます。
- 午後: 旧市街の入り組んだ路地を歩き、カラウィーイーン・モスク周辺を散策します。
- 夜: メディナと街の明かりを見渡せる屋上テラスを選び、夕食を楽しみます。

3.メクネス|壮大な門と遺跡が残る世界遺産の街
メクネスは、かつての王朝の都のなかでも落ち着いた雰囲気を楽しめる街です。マラケシュやフェズのにぎやかな街並みとは異なり、壮大な城門や遺跡から往時の繁栄を感じられます。
なかでも印象的なのが、装飾の美しいマンスール門です。ムーレイ・イスマイルゆかりの王室厩舎や穀物倉庫も、この街の歴史を伝える建造物です。
この街での過ごし方の例
- 朝: エル・エディム広場で、マンスール門を眺めながらコーヒーを飲みます。
- 昼: 公開状況を確認したうえで、ムーレイ・イスマイルゆかりの王室厩舎と穀物倉庫を訪れます。
- 午後: メクネス郊外にある、ローマ時代のヴォルビリス遺跡へ出かけます。市内観光とは別に、往復の移動と見学の時間を確保しましょう。
- 夜: リヤドで伝統的なモロッコ料理を楽しみます。生演奏のある施設を選ぶのも一案です。
海沿いの都市|モロッコの海辺で過ごす
モロッコの魅力は、砂漠や山岳地帯だけではありません。海沿いにも訪れたい都市があります。大西洋や地中海の美しいビーチでくつろぎながら、その土地の歴史にも触れてみましょう。
4.エッサウィラ|美しいビーチと穏やかな空気が流れる芸術の街
エッサウィラは、歴史ある街並みとビーチ、のんびりした雰囲気を楽しめる都市です。メディナの白と青の路地を歩くと、心地よい海風を感じられます。
サーファーや芸術家のほか、にぎやかな街を離れてモロッコらしい時間を過ごしたい旅行者が訪れます。港では漁師たちの仕事を眺め、近くのレストランで新鮮な魚を味わえます。体を動かしたい人には、カイトサーフィンも楽しみの一つです。
この街での過ごし方の例
- 朝: 海を眺められるカフェで朝食をとります。
- 昼: メディナを散策し、港で魚介料理を味わいます。
- 午後: ビーチを散歩したり、カイトサーフィンを楽しんだりします。
- 夕方~夜: 城壁越しに沈む夕日を眺めます。その後は、生演奏のある屋上バーで過ごすのもよいでしょう。
5.タンジェ|国際色豊かな歴史ある港町
タンジェは、かつてヨーロッパとアフリカを結ぶ重要な拠点として栄えた港町です。現在も国際的な雰囲気が残り、建築や市場、街並みの随所に、モロッコの伝統とヨーロッパの影響が見られます。
ジブラルタル海峡を望む景色も、タンジェを訪れる楽しみの一つです。
この街での過ごし方の例
- 朝: ジブラルタル海峡を見渡せるカフェを選び、朝食をとります。
- 昼: カスバ(城塞地区)とグラン・ソッコ広場を訪れます。
- 午後: ビーチでくつろいだり、メディナを散策したりします。
- 夜: 港を眺めながら夕食をとります。海の見えるバーで一杯楽しむのもよいでしょう。

山と砂漠の都市|自然と冒険を楽しむ
モロッコの山岳地帯や砂漠の都市では、雄大な自然と冒険を楽しめます。サハラ砂漠のオアシスから、アトラス山脈の高地にある村まで、モロッコならではの風景に出会えます。
6.シャウエン|山あいに広がる「青い街」
シャウエンは、青く塗られた美しい建物で知られる街です。リフ山脈のふもとに位置し、山々の景色と青い街並みが幻想的な雰囲気をつくっています。
青く塗られたメディナの路地を散策したり、周辺でハイキングを楽しんだりできます。山あいの街なので、訪れる季節に合わせて防寒着も準備しましょう。
この街での過ごし方の例
- 朝: メディナの青い路地を眺められるカフェで朝食をとります。
- 昼: 旧市街を散策し、カスバを訪れます。
- 午後: 山あいの景色を見渡せる展望スポットまでハイキングします。
- 夕方~夜: テラスから夕日を眺め、伝統的なレストランで夕食を楽しみます。

7.ワルザザート|壮大なカスバが残るサハラ砂漠への玄関口
ワルザザートは「サハラ砂漠への玄関口」として知られ、歴史と映画にゆかりのある都市です。壮大なカスバで有名で、多くのハリウッド映画の舞台にもなっています。
カスバや映画関連の観光を楽しめるほか、モロッコ南部を巡る旅の拠点にもなる街です。砂漠への小旅行を組み合わせる場合は、市内観光とは別に移動を含めた日程を考えましょう。
この街での過ごし方の例
- 朝: 伝統的なリヤドで朝食をとります。
- 昼: 公開状況を確認したうえで、タウリルトのカスバや映画スタジオを訪れます。
- 午後: ワルザザート近郊にある、世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥへ出かけます。土造りの建物が集まるクサール(要塞化された集落)です。
- 夜: 滞在先で夕食を楽しみ、ゆっくり過ごします。
現代都市と隠れた名所|モロッコの多彩な魅力
モロッコには、現代的な暮らしと歴史が共存する都市もあります。伝統が残る街並みのなかに、モロッコの新しい一面を見つけてみましょう。
8.ラバト|王宮と史跡が残る落ち着いた首都
モロッコの首都ラバトは、落ち着いた雰囲気と豊かな歴史遺産で知られています。王宮やハッサンの塔、ウダイヤのカスバなど、歴史を感じられる建物が点在しています。王宮の内部は一般公開されていません。
観光客でにぎわう街とは異なる穏やかな空気のなか、路地を歩きながら地元の暮らしを感じられます。
この街での過ごし方の例
- 朝: 大西洋を眺められるカフェで朝食をとります。
- 昼: ウダイヤのカスバとハッサンの塔を訪れます。
- 午後: ジャルダン・デッセ植物園(Jardin d’Essais Botaniques)でくつろぎます。
- 夜: ウダイヤ地区の伝統的なレストランで夕食を楽しみます。

9.カサブランカ|名作映画の雰囲気とハッサン2世モスク
カサブランカは、モロッコの経済の中心を担う主要都市です。現代建築と歴史が共存し、大西洋沿岸には世界最大級のモスクの一つ、ハッサン2世モスクがそびえています。
国際的な雰囲気や流行の店が集まる地区も、カサブランカの魅力です。ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが主演した名作映画『カサブランカ』の世界を思い浮かべる人もいるでしょう。
この街での過ごし方の例
- 朝: 海沿いのコルニッシュで、海を眺めながら朝食をとります。
- 昼: ハッサン2世モスクの有料ガイド付き見学に参加し、海岸沿いを散歩します。見学の開始時刻は、事前に運営財団の公式サイトで確認しましょう。
- 午後: 近代的なショッピングセンターで買い物を楽しみます。
- 夜: 映画『カサブランカ』に着想を得たリックス・カフェで夕食を楽しみます。訪れる日が決まったら、公式サイトで予約方法を確認しておきましょう。食後は海辺のバーで過ごすのも一案です。
10.タルーダント|城壁が残る「小さなマラケシュ」
タルーダントは「小さなマラケシュ」とも呼ばれ、城壁に囲まれた街並みとスークが魅力の都市です。保存状態のよい城壁から、街の歴史を感じられます。
市場を歩きながら、モロッコの伝統的な工芸品や地元の暮らしに触れたい人に向いています。
この街での過ごし方の例
- 朝: アトラス山脈を望めるリヤドを選び、朝食を楽しみます。
- 昼: 旧市街を歩き、スークを訪れます。
- 午後: パレ・サラムの庭園を訪れたい場合は、営業状況と宿泊者以外の利用可否を事前に確認しましょう。
- 夜: 伝統的なレストランで夕食をとり、カフェでゆっくり過ごします。
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